【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
○運命の瞬間(とき)
そしてクリスマスまで後一週間と迫った頃、姉から連絡があった。
【陽花、久しぶり。その後体調どう?】
【お姉ちゃん、久しぶり。わたしはもう安定期に入って、少し落ち着いてきたよ】
【そっか。良かった】
姉からの連絡は久しぶりだ。毎年この時期は旅行客が多いようで、いつも大忙しの姉なのだ。
フライトに行ってるかと思いきや、たまたま今日この時期には珍しく、休みのようだった。
【陽花、あれからどうなの?旦那さんと】
【まあ、普通……かな】
その問いかけにそう返事をしたものの、姉はそれを何か不思議に思っているようだ。
【そう……。ちゃんと話は出来た?】
【まあ、一応は】
姉はわたしのことをあれからも心配してくれていたから、すごく気になるのかもしれない。
【で、やっぱりアンタたち……離婚しちゃう訳?】
その後送られてきた文章に、わたしはある返事をした。
そしてその日のお昼、わたしは姉と家でランチをすることになった。
姉からのリクエストで、姉の大好物のオムライスを作ってほしいと言われたわたしは、すぐにランチ作りに取り掛かった。