【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
そして時は流れ、あっという間にクリスマスの日を迎えた。
この日はちょうど日曜日。そしてわたしたち夫婦の、四年の結婚記念日にあたる日だ。
「陽花、おはよう」
「おはよう……」
その日の朝は、二人同時に目を覚ました。目覚ましがなる訳でもなかったのに。
「今日も寒いな」
「うん」
急いでリビングの暖房のスイッチを付けて部屋を暖かくする。
「今日は一段と、寒くなりそうだな。もしかしたら、雪でも降るかもな」
と、夫は窓の外を眺めながら口にした。
「雪か……。降るかな?」
「降ることに期待したい所だな」
と、夫は笑顔を向けた。そしてわたしを抱き寄せると、夫は「陽花、今日は陽花ためだけに時間を使うから、何かしてほしいこととかあれば遠慮なく言って」と言ってくれた。
「……うん、ありがとう千洋」
夫は文句の付けようがないくらいに優しい。こうして抱き締めてくれる時も、何か言葉をくれる。
「陽花、寒いだろ?温かいココアでも飲もうか」
「うん、そうだね」
夫はそのままキッチンに行き、二人分のホットココアを淹れてくれた。