【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
そして夜十八時。わたしたちは、夫の予約してくれたレストランに来ていた。
「すごい……。キレイだね」
夫が予約してくれたレストランは、とあるホテルの最上階にある夜景のキレイに見えるレストランであった。
そこから見える夜景が、わたしたち二人のクリスマスデートをロマンチックに演出している。
「キレイだな、本当に」
「うん。……本当にキレイ」
こんな場所でクリスマスディナーを食べられるなんて、嬉しいしかない。
とても素敵な夜景と、美味しいディナー。そんなの最高に、決まっている。
「喜んでくれた?」
「……うん、もちろん」
わたしがそう答えると、夫は「良かった」と微笑んでいた。
「今日はクリスマスだから、スペシャルコースを予約したんだ」
「スペシャルコース……?」
何それ……? なんかすごい予感しかない。
「そう。陽花のためだけに用意した、スペシャルなコースだよ」
「わたしのため、だけに……?」
「そう。陽花のためだけに、用意した」
わたしのためだけだと言われると、やっぱり嬉しく感じる。
やっぱり夫は……とても優しい人だ。