【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
「……陽花、ごめん。俺は知らない間に、そんなにも陽花のこと傷付けていたんだな」
夫はそう言って、悲しそうな顔をした。
「そうよ。あなたはわたしの気持ちなんて、分からないでしょ?……わたしがあなたに、どれだけ愛されたかったかなんて、わかる訳ない」
わたしの気持ちは変わらない。離婚すると決めたのだから、もう迷わない。
「陽花……俺は俺なりに、陽花のことを愛しているつもりだった」
「……今更愛してるだなんて、言わないでよ」
今更愛していると言われても、説得力なんてまるでない。
本当にわたしを愛しているなら、浮気なんて絶対にしないはずだ。……今のわたしにとって、愛しているという言葉は、ウソにしか聞こえない。
「はる……か」
悲しそうな目でわたしを見つめてくる千洋。
「愛してるなんて言われても、嬉しくない……。わたしのことを思うなら、もっとわたしのこと考えてよ!」
わたしの苦しみなんて、夫には分からない。浮気されていると知った瞬間の悲しみ、苦しみ、虚しさ、孤独、寂しさ。
そんなのは、された側にしか分からない。