【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
「愛してる……陽花」
「ちひっ……」
わたしの名前を再び呼んだ夫は、もう一度唇を重ねてきた。
「んっ……」
角度を変えて何度もキスしてくる夫に、わたしは悔しいけど、逃げることも出来ずにいた。
そしてそのままベッドへと運んだわたしに、夫はもう一度キスの雨を降らせる。
「陽花……っ、今だけでいい。 今だけでいいから、俺を見てくれ」
「やめて……千洋……」
薄暗いベッドの上でそんなことを言われたら、わたしは夫に逆らうことも出来ないんだ……。
やめてと言っているのに、身体は言うことを聞いてくれない。……こんな風に抱かれるなんて、虚しいだけなのに。
悲しいって分かってるのに……。抗うことが出来ない。
「愛してるんだ。愛してるんだよ……」
「……ちひ、ろ……」
そんな泣きそうな目で見つめられたわたしは、結局夫のことを拒むことも出来ずに、夫とベッドの上で身体を深く重ね合ってしまう。
「はる……かっ」
首筋に唇を這わせながら名前を呼ぶ夫。 そんな夫の体温にどうにも心地よさを感じてしまう自分が、悔しくて悔しくて仕方なかった……。