【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
「そっか。……良かった」
美味しそうに夕飯のハンバーグを食べる夫の姿は、まるで少年みたいだった。
「そんなに急いで食べると、噎せちゃうから気を付けて」
「ああ。この付け合わせも美味いな、ちょうどいいよ」
夫はよっぽどお腹が空いているのか、夕飯をどんどん食べ進めていく。
「美味い。本当に美味いよ」
「ありがとう」
そんなに美味しいと言ってもらえるのは、嬉しいけど……。
「ごちそうさまでした」
あっと言う間に夕飯を食べ終えた夫は、キッチンに食器を戻してくれた。
「……ごちそうさま」
夕飯を食べ終えたわたしも、食器をキッチンに片付けた。
「そういえば陽花……大事な話があるって言ってたよな?」
「あ、うん……」
夫はコーヒーを淹れながらそう言ってきた。
「ちょっと、ここに座ってくれない?」
わたしは夫に目の前に座るように促した。
「ああ、分かった」
夫はコーヒーの入ったマグカップを置くと、わたしの目の前に腰掛けた。
「ちょっと待ってて」
わたしは棚の引き出しからその大きな封筒を取り出すと、夫の目の前に座った。