【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜


「もしもし、陽花?」

「あ、お姉ちゃん……?」
 
 その翌日、わたしは四つ上の姉、桜花(ももか)に電話をした。

「珍しいわね、陽花から電話してくるなんて。どうしたの?」

「あのさ……。しばらく泊めてもらえないかな?」

「ええ?何、どうしたの? 急に泊めてほしいなんて」
 
「実は……」 

 わたしは姉に今の事情を説明した。 すると姉は、快く泊めてくれると言ってくれた。

「そういうことか……。分かった。しゃあない、泊めてあげる」

「本当?……ありがとう、お姉ちゃん」

「ただし、一週間だけだからね」

「……うん、分かった」

 一週間でも泊めてもらえるのは、今のわたしにとってとてもありがたい。
 夫と一緒にいられない今、頼れるのは姉しかいない。 姉は独身で子供もいないけど、キャビンアテンダントとして働いていて、年中世界中を飛び回っているせいか、本人は結婚には向いてないと言っている。
 
 だからわたしが夫と結婚した時には、泣いて喜んでくれた。
 とびっきり幸せにしてもらいなさい。そう言ってくれた。

「陽花、迎えに行こうか?」

「え、いいの?」
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