【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
姉は優しい。いつもわたしの心配をしてくれるから。
「だって陽花の身体、心配だもの。 赤ちゃん、いるんでしょ?」
「……ありがとう、お姉ちゃん」
「何時頃、行けばいい?時間分かれば、その時間に迎えに行くけど?」
そう言われたわたしは「じゃあ、十四時位でお願いできる?」と答えた。
「十四時ね、了解」
「ありがとう、お姉ちゃん」
「じゃあ、また後で」
電話を切った後、わたしはキャリーバッグを取り出して一週間分の着替えなどを詰めた。
少し離れたほうが、わたしたちのためにもいいと思ったからだ。
今のわたしたちには、時間が必要だ。……お互いを見つめ直す時間が。
夫が心配をして探し回られても面倒だと思い、わたしは夫に置き手紙を残した。
この一週間で、わたしは赤ちゃんをどうするか決めないとならない。……そうでなくても、一刻一刻とその時は迫ってきてしまう。
わたしが産みたいと思えたら、それはすごいことだ。……だからこそわたしには、何にも囚われず考える時間が必要なんだ。
夫と向き合うことから逃げてはダメだと分かってるけど、気持ちの整理が付かない。