【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
「陽花、着いたよ」
「分かった。鍵空いてるから、入って」
わたしはそのまま家の中に姉を招き入れた。
「お邪魔します」
リビングのソファに座った姉は、部屋を見渡しながら「相変わらずデカイ家だね。窓からの景色最高すぎ」などと言っていた。
「お姉ちゃん、コーヒーでいい?」
「いいの?ありがとう。 それよりも身体、大丈夫なの?」
窓から外を眺める姉は、わたしにそんな風に聞いてきた。
「……うん、まぁ」
などと曖昧な答えしか出せないわたし。
「最近、前より冷えてきたね」
「そうだね。寒くなってきたね」
もう十一月も半ばだ。流石にコートやパーカーなどの羽織がないと辛い時期になってきた。
そろそろモコモコの部屋着にしないとダメかもしれない。
「ねぇ、陽花」
姉は真剣な眼差しを、わたしに向けてくる。
「何?お姉ちゃん」
わたしはコーヒーにお湯を淹れながら、そう返事をした。
「身体、冷やさいように暖かい毛布持ってきなね」
「うん、分かった」
お姉ちゃんは本当に心配症だな……。だけど、そんな姉のことが好きだ。