【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
「はい、お待たせ」
「ありがとう。寒いから温かいの飲みたかったんだ」
姉は淹れたてのコーヒーを飲み始めた。
「美味しい。温まるね」
「うん」
わたしはコーヒーなどが飲めないため、温かい甘酒にした。
「陽花、荷物は?」
「寝室に置いてある。持ってくるよ」
「あ、いいよいいよ。わたしが持ってくる」
姉は寝室に、カバンを取りに行ってくれた。
「ありがとう、お姉ちゃん」
「気にしないでいいわよ、そんなこと」
姉は優しい微笑みを向けてくれた。
「……ねぇ、お姉ちゃん」
「ん?」
「ずっとお姉ちゃん家にいたいって言ったら、お姉ちゃん怒る……?」
なんとなくで聞いてみたけど、優しいお姉ちゃんは「アンタがいたいなら、落ち着くまで家にいたらいいよ」と言ってくれた。
「……ありがと、お姉ちゃん」
「だって陽花が悲しむ姿、わたしも見たくないしね。……大切な妹、なんだしさ」
お姉ちゃんが優しいおかげで、わたしはちょっとだけ気持ちが楽になった。
「お姉ちゃん……一週間、よろしくね」
「はい。頼まれました」