【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
○新たな決意


「ありがとう、お姉ちゃん」

 わたしはそのパンダのブランケットを膝にかけた。

「……暖かい」

 なんか分からないけど、お姉ちゃんの愛情を感じる。

「陽花、食欲はある?」

「……うーん。まあ、それなりに」

「今日ちょっと寒いし、温かいうどんにでもしよっか」

 姉はそう言いながら、温かいココアを淹れてくれた。

「……うどん、いいね」

 寒い日のうどんは、最高だよね……。

「食べられそう?」

「……うん、食べたい」

「じゃあ夕飯は、うどんにしようね」  
 
 お姉ちゃんのその笑顔を見てるだけで、わたしは不思議と明るくなる。
 お姉ちゃんがいると、心が安心する。

「陽花、うどん、何味がいい?」

「え?」

「醤油味、すき焼き味、味噌煮込み味。どれにする?」

 そう聞かれたわたしは「そうだな……。すき焼き味がいいかな」と答えた。

「わたしもそれ」

「じゃあ、すき焼き味にして」

「了解」

 そして夕方になり姉は「買い物してくるから、家で待ってて」と言い残し、スーパーに買い物に出かけた。
 わたしはその間、スマホを見たりして過ごしていた。
< 75 / 139 >

この作品をシェア

pagetop