【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
「……下條、お前はいいのか、それで」
と言った永岡の言葉に、俺は「……それが陽花の望みなら、仕方ないのかもな」と答えた。
「下條……俺は陽花ちゃんと幸せになってもらえたら、それでいいと思ってる。 けどその決断が正しいのかどうかは、俺には分からない」
「……やっぱり陽花と、離婚するしかないのかもな」
夫婦の間に開いた溝は、もう埋めることは出来ないのだろうか……。
俺が変わらないと、陽花も納得してくれないのかもしれない。
「下條。下條が陽花ちゃんとどんな風な結末になったとしても……俺はいつでもお前の味方だ」
永岡のその言葉が、俺にとっては唯一の心の拠り所になっている。
「……ありがとう、永岡」
「大丈夫だって。ちゃんと話し合えば、陽花ちゃんだってきっと分かってくれるはずだ」
「……ああ」
俺は諦めない。陽花にちゃんと分かってもらえるまで、何度だって言う。
【陽花とやり直したい。家族になりたい】って……。
「陽花と、もう一度やり直したい」
「下條……その気持ち、忘れるな」
俺はまた、陽花との時間を大切にしたい。陽花とお腹の子の三人で、幸せになるために……。