【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
姉がベッドに潜り眠りについたのは、朝十一時頃だった。
わたしは眠る姉を起こさぬようにしながら、姉のために夕食を作った。姉の大好物のオムライスと、野菜たっぷりのコンソメスープ、付け合わせの人参のグラッセなどを作り、器に盛り付けたわたしはそれにラップをかけ、大きめのメモに手紙を残した。
「お邪魔しました」
その後、荷物を手にわたしは姉の家を出た。なんだかんだ一週間以上、家を開けてしまった。
家事が苦手な夫は、きっとやってないかもしれない。家は帰ったらきっと、大変なことになっていそうな気がする。
「……千洋、最初になんて言うかな」
家に帰ってきていると知った時、夫は最初になんて言うのだろうか……。
わたしを心配してることだけは分かるから、きっと「無事で良かった」と言ってくれるかもしれない。
わたしは家に帰る前に、夕飯の材料を買うためにスーパーに立ち寄った。
久しぶりに夫のために作る夕飯、何を作ろうか迷ってしまう。
「……やっぱり、こういう時は好きな物の方がいいよね」
夫の大好物は、わたしの作るハンバーグだ。いつも美味しいと食べてくれる。