ボトルメール
俺らは水族館を後して、近くにある海に足を運んだ。
着いた頃にはちょうど夕日が綺麗に輝いていた。
「…綺麗だな」
彰が悲しそうな顔をしながらそう呟いた。
「…そうだな」
俺たちは堤防がある場所に座り夕日を眺めている。
「楓先輩!足だけでも浸かりに行きましょ!」
佐伯は楓の手を引っ張り海の方へ行ってしまった。
「…ちょうど良かった」
彰が悲しそな顔をしたまま俺の方を見ながら話を切り出した。そして、俺は覚悟を決めた。
「昨日、俺が言ってた話をするわ」
「あ、うん。」
彰は軽く深呼吸をしてから、楓と佐伯の遊んでいる姿を見ながら話を始めた。
「俺さ病気なんだ。」
「…え?」
分かってはいたことだが、初めて耳にしたような反応をした。そして、やっぱり病気だったのだと思い知らされた。心のどこかでまだ彰の病気が嘘なんじゃないかと思ったが本人から言われれば信じざるを得ない。
そんなことを考えていると、彰は首を横に振った。
「いや、いいよ。全部知ってるし、俊が俺の病気知ってることも。楓が俺のために頑張ってることも。来週、俺の病気について研究してる人に逢いに行くことも。全部」
着いた頃にはちょうど夕日が綺麗に輝いていた。
「…綺麗だな」
彰が悲しそうな顔をしながらそう呟いた。
「…そうだな」
俺たちは堤防がある場所に座り夕日を眺めている。
「楓先輩!足だけでも浸かりに行きましょ!」
佐伯は楓の手を引っ張り海の方へ行ってしまった。
「…ちょうど良かった」
彰が悲しそな顔をしたまま俺の方を見ながら話を切り出した。そして、俺は覚悟を決めた。
「昨日、俺が言ってた話をするわ」
「あ、うん。」
彰は軽く深呼吸をしてから、楓と佐伯の遊んでいる姿を見ながら話を始めた。
「俺さ病気なんだ。」
「…え?」
分かってはいたことだが、初めて耳にしたような反応をした。そして、やっぱり病気だったのだと思い知らされた。心のどこかでまだ彰の病気が嘘なんじゃないかと思ったが本人から言われれば信じざるを得ない。
そんなことを考えていると、彰は首を横に振った。
「いや、いいよ。全部知ってるし、俊が俺の病気知ってることも。楓が俺のために頑張ってることも。来週、俺の病気について研究してる人に逢いに行くことも。全部」