ボトルメール
数分して麺が、いい感じになってきたと同時に俺たち全員は自分の皿に麺を盛り付け、口に運んだ。
言うまでなく、美味い。口に入れて最初に思ったことはそれだった。
俺たちは〆まで堪能して、片付けを済ませた後、春斗さんの提案でトランプすることにした。これも春斗さんに心臓を提供した芽衣さんという方から教えてもらったものらしい。
「神経衰弱なんて初めてやります」
現代の人たちはスマホや、ゲーム機などがあるのでこういうトランプやボードゲームなどは中々やらないのだ。
「そうか、ならルールを説明するね」
説明されたルールはとても簡単だった。ただ、裏返しでランダムに並べたカードをめくり同じ数字のカード二枚を揃えていき、ペアを見つけたら手持ちカードとして獲得できる。これを繰り返しより多くのカードを手にしたプレイヤーが勝ちとなるというものだった。
「楽しそうですね」
トランプなんてやったことがない俺たちは少しだけワクワクしていた。
< 196 / 348 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop