ボトルメール
「えっと……どうしたんですか?」
俺は床に座り、佐伯がベッドの上に座っている状態だ。
「昨日のこと…なんだけど。今朝はさあんなにあっさりだったけど俺からちゃんと言おうと思って」
俺は佐伯の目を見てきちんと言ったが、佐伯は無言のままだった。
「俺も佐伯と友達でいたい。今まで俺は佐伯のことずっと友達として接してきたつもりだ。佐伯はどうか知らないけど。少なくとも俺は友達として接してきた。」
本心をそのまま佐伯に伝えた。
「そして、昨日の告白。正直めちゃくちゃ嬉しかった。でも、ごめん。佐伯の言う通り、俺は楓が好きだから…」
いつの間にか俺は佐伯の顔を見ていなかった。
「佐伯…?」
ふと顔をあげると佐伯は泣いていた。大粒の涙を流していた。
「改めて言わないでくださいって前にも言いましたよね……うっ……うっ」
「ごめん。でも、ちゃんとしとかなきゃなって…。それで、今朝みたいに流したくなかったから…」
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