ボトルメール
そして、俺はバイクを自宅まで走らせた。
俺の住んでるマンションは五階建てで、俺は四階に住んでいる。
エレベーターだが、荷物は男の俺が持っている。別に楓だからとかそう言う理由ではない。男なら当然だ。
「荷物持ってくれてありがとうね」
「てか、この荷物随分と少ないね」
楓が持ってきた荷物は大学生が暮らすには随分と少なすぎた。
「さっきも言ったと思うけど、芽吹さんの家に住まわせてもらう予定だったから。」
「あ…そっか」
突然、彰の病気が治って楓が芽吹さんのところに住まなくても済むようなことがあればいいのにな。そんなことを考えてしまった。
目的の四階まで着いたので、エレベーターから降りて、俺の部屋まで歩いた。
「お邪魔します。｣
「どうぞー」
「へー結構綺麗にしてるんだね」
楓は俺の部屋に上がると感想を述べた。
俺は楓のカバンをソファの横に置き、手を洗うためにキッチンに向かった。楓もそれについてきた。
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