ボトルメール

俺たちは再びバイクに乗り、芽吹さんのところに向かった。
数十分くらいバイクを走らせ、芽吹さんのところ家に着いて、バイクを止めると隣りには彰の自転車があった。彰は既に来ていたらしい。もしくは泊まったか。
インターホンを鳴らすと、直ぐに芽吹さんが出てくれて『鍵空いてるから入っていいよ』と言うので『お邪魔します』と俺と楓は口を揃えて挨拶をして家の中に入った。
「お久しぶりです｣
楓は芽吹さんを見るとすぐに挨拶をした。俺もそれに続くように、
「お久しぶりです」
と楓と同じことを言った。すると芽吹さんは笑って、「久しぶりだね。わざわざ来てくれてありがとう。好きなようにくつろいでくれていいからね」
芽吹さんがそういうで俺と楓はソファに座った。周りを見てみると彰の姿がなかったので、それとなく聞いて見ることにした。
「あのー、彰はどこにいるんですか？」
「彼なら上だよ。上で寝てると思うけど」
朝、メールをくれたのに二度寝したのか。というか、泊まったんだな。