ボトルメール
内容はこうだ。端的に言うと、俺に振られたことを慰めていたところから始まったが、元々彰はくるみのことが好きだったらしい。でも、くるみが俺に好意があることを知っていた（気づいていた）からなかなか言えなかったということらしい。
「……そっか。そっちこそ結婚式はいつあげるんだ？」
「そんなのまだ未定だよ。」
「…そうか。あげる時は呼べよ」
「…当たり前だろ」
彰の顔が少し曇った気がしたが、気のせいだろう。

俺と俊典さんは気まづくなることも無く普通に彰の病気が治った？ことの祝福と俺と楓の結婚を祝福するように乾杯をして、お酒を飲んだ。俺はと楓と彰はノンアルコールビールを飲み、他は普通にアルコールが入っている酒を飲んだ。彰の場合は飲めるけどあえて飲まないようにしているらしいが、その理由はすぐにわかった。
「やばい。普通に酒を飲んでた。」
俺の父さんはハッと気づいたようにそう言ったがもう手遅れだった。
「大丈夫ですよ。帰りは俺が運転するので」
そしてすかさず彰が俺の父さんにそう言った。ノンアルコールを飲んでいた理由がこれらしい。
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