ボトルメール
着いたところは、マンションだった。
マンションの入口に立って、中に入ろうとした時にその少女は手を離してくれた。
「えっと…君、名前は？」
俺は名前も知らない少女について行くことはさすがに出来ないから、まずは名前を聞いた。
「私の名前は佐藤栞里」
「そっか…。えっと…俺の名前は川口彰。」
一応名前を名乗っておいた。それにしても佐藤って俊と同じ苗字だけど、まさかな…。
「えっと…栞里ちゃんはなんで俺をここに？｣
「ここ私の家なんだけど来て！」
栞里と名乗る少女は再び俺の手を引っ張ってエレベーターへと向かった。
俺は栞里ちゃんに黙ってついて行くことことにした。何か情報を得られるかもしれないから。
その少女は四階へと向かうボタンを押し、四階へと向かった。
そして家の中に入れようとした。
「栞里ちゃん、ちょっと待って。」
さすがに犯罪者だと思われたくない。
「何？」
「中にお母さんとかいる？」
「多分いるけど私が説明するから大丈夫！」
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