相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「ただいま」

部屋に戻ると遥がキッチンに立っていた。

「あれ?外食しないの?」

「久しぶりに料理を作りたい気分になったの…」

遥は一日かけて、部屋をキレイに片づけていた。

「!?」
ダイニングテーブルに置かれた俺の日記帳を発見した。

「まさか…俺の書斎も掃除した??」

「しました…その日記帳の中身も読みました…日記帳と一緒にあった薬は消費期限が過ぎていたので、捨てました」

「あ…そう…ありがとう…」

俺は背中に嫌な汗が滲む。

「シャワーでも浴びようかな…」
俺は遥の声が怖くて、バスルームに逃げ込んだ。

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