相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
それから二週間後・・・

俺の思った通り、奏多君と先輩の親子関係が百パーセントに近い確率で証明された。
俺は産婦人科のカンファレンスルームに先輩を招き、鑑定結果を渡した。

「やっぱり…俺の子なのか…」

「相良が…七海さんの恋人であり、奏多君のパパとは…」

診察で偶々東亜に来ていた兄貴も同席した。

「・・・京弥さん…今まで…七海と奏多のコト、ありがと御座いました」

「・・・俺は別に…二人に親身になっていたのは父さんだ…それに…七海さんと奏多君にかぎってではないさ・・・シングルマザーで働く親子に対して槇村家は平等に支援をしている…」

「・・・子供は天からの授かり物だからね…」


「槇村家は凄いな…」

「で、いつ二人を会わせるんだ?奏弥」
「え、あ…具体的にはまだ・・・」
「そっか…じゃ適当に由夢と相談してこっちでお膳立てしてやろうか?奏弥」

「その方が助かるよ…兄貴」

俺は二人の対面は兄貴に任せた。

「・・・ありがとう…京弥さん、奏弥。じゃ俺は常盤の元に戻るよ…」

「あぁ」

相良先輩は満面の笑みを浮かべ、カンファレンスルームを出て、常盤さんの元に行ってしまった。



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