相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「奏弥は地元の小学生たちにサッカーを教えたりするほど、すげぇ子供スキだっただろ?」

初めて知る奏弥さんの過去。

やっぱり、彼は子供がスキなんだ…


「え、あ・・・まぁね・・・」

「・・・二人は医者だし、忙しいんだな…じゃ俺は帰るよ。またな…奏弥」

相良さんは私達に波紋を投げ、行ってしまった。

「あ・・・悪気はないんだよ…相良先輩」

奏弥さんは彼が去った後、さりげなくフォローした。

「分かってます…」

「なら、そう怖い顔しないでよ…遥」

「…奏弥さんは養子を貰うつもりだと訊きましたが…私はその前にもう一度…」

「…兄貴はマジで口が軽いな…」

「・・・これカルテです…」
「ありがとう…」


私は奏弥さんにカルテを渡して踵を返した。



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