相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
私は奏弥さんにとって良き女ではない。

彼にはもっと相応しい女性が居る。

これほどまでに私のコトを理解してくれる男性は奏弥さん以外に居ないだろう。

私は何で馬鹿なコトを言ってしまったんだろう。
今更、後悔していた。

彼の為を想い、切り出した離婚。

でも、私は離婚したくなかった。

―――すべては明日の結果次第。


奏弥さんは夕食を食しながら、私にポツリと言った。


「…賭けに負けても…俺は遥と離婚する気ないから…」

「えっ!?奏弥さん・・・私と一緒に居れば、一生子供は…」

「悔いのないようにたった一度のチャンスの為に努力はした・・・俺も遥も尽くした。
二人でいいじゃないか…遥…一からやり直すんだ…」

「奏弥さん・・・」

< 122 / 212 >

この作品をシェア

pagetop