相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
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悪阻を超え、遥も妊娠四ヵ月目に入った。

互いに顔を合わせ、気まずい雰囲気になる。

長谷川副社長が杏南夫人の付き添いで診察室に入って来た。

「お久しぶりです…長谷川副社長」

「久しぶりです…槇村先生」

年子で二人目が誕生。
今度は三人目の妊娠判定で診察に訪れた。

杏南夫人は看護師に内診室に案内され、俺と長谷川副社長の二人になった。

「…遥さん…妊娠されたようですね…」

「まぁ、お陰様で…」

「…お子さんは?」

「あ、上は幼稚園。下は杏南の実家に預かってもらっています…」

「そっか…俊樹君も幼稚園ですか…」

「槇村先生…準備が整いました…」

「分かりました…暫し…此処で待ってて下さい」

俺は内診室に急いだ。

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