相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
身に覚えにない痣
妊娠十五週目。
後一週で妊娠五ヵ月目に入る。

双子の妊娠は思った以上にお腹が出ていた。

私はソファに腰を下ろして、聖弥の時と同じくかぎ針で靴下を編んでいた。

このまま無事に二人が生まれてくれるコトをずっと願っていた。

「んっ?」

私は手を止めて、ふくらはぎにあった紫痣を見つける。

「こんなトコ・・・いつ・・・」

私は身に覚えのない紫痣に首を傾げた。

――――そう言えば・・・昔も…こんなコトがあった。

白血病のはじまりも腕に出来た紫痣が発端だった。

まさか…この紫痣は・・・

白血病の再発・・・


そんな馬鹿な・・・

もう十五年以上前に話。

今まで一度も再発は・・・

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