相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
彼のリザーブした部屋に入った途端、急に抱き締められて唇を塞がれた。

彼のカラダから麝香の香りが漂う。
角度を変えて塞がれる唇。

キスの味は甘く、水音を奏でて全身が蕩けそうだった。

「日本人の女は久しぶりだ…やっぱり俺には外国人の女は性に合わない…」

「!!?」

長く甘いキスの後は突然、お姫様抱っこされ、寝室に連れ込まれてしまった。

「あ、あの・・・」

「・・・今更、逃げようなんて気を起こすなよ…」

「それよりも先にシャワーを浴びたいと言うか…」

その気になった彼には申し訳ないが、私は先にシャワーを浴びさせて貰った。

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