相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
イケナイ相手*俊樹side~
「初めまして…長谷川俊樹です」
俺は宇佐美黒人(ウサミクロト)教授と共に、院長室を訪問した。
「君が長谷川CEOのご子息か…初めまして…院長の槇村奏弥です。よろしく」
院長にしては腰の低い、非常に愛想の良い人だった。
宇佐美教授と一緒にソファ椅子に腰を下ろす。
俺は父に槇村院長の娘には手を出すなと何度も念を押された。
空港で出逢った槇村花音。
蠱惑的な雰囲気があって可愛かったから、思わず一夜を明かしてしまった。
でも、苗字が心にずっと引っかかっていた。
おまけに大学病院の医局秘書だと言う。
父に名前を訊いておけば良かった…
「俊樹君は今年で幾つだ?」
「あ…今年三十歳です…」
そう言えば…三十歳までに結婚しないと長谷川家の男は子宝に恵まれないとも言っていたな…
何故が父の言葉ばかりが頭に浮かんだ。
「そうか…優音と花音とは四つ歳が離れているんだな」
「えっ?花音??」
「あ…俺の娘の名前だ…いい名前だろ?」
「あ・・・はい」
俺は宇佐美黒人(ウサミクロト)教授と共に、院長室を訪問した。
「君が長谷川CEOのご子息か…初めまして…院長の槇村奏弥です。よろしく」
院長にしては腰の低い、非常に愛想の良い人だった。
宇佐美教授と一緒にソファ椅子に腰を下ろす。
俺は父に槇村院長の娘には手を出すなと何度も念を押された。
空港で出逢った槇村花音。
蠱惑的な雰囲気があって可愛かったから、思わず一夜を明かしてしまった。
でも、苗字が心にずっと引っかかっていた。
おまけに大学病院の医局秘書だと言う。
父に名前を訊いておけば良かった…
「俊樹君は今年で幾つだ?」
「あ…今年三十歳です…」
そう言えば…三十歳までに結婚しないと長谷川家の男は子宝に恵まれないとも言っていたな…
何故が父の言葉ばかりが頭に浮かんだ。
「そうか…優音と花音とは四つ歳が離れているんだな」
「えっ?花音??」
「あ…俺の娘の名前だ…いい名前だろ?」
「あ・・・はい」