相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
長谷川家来日*花音side~
アメリカから緊急来日した長谷川CEO夫妻と俊樹さん、私と父と母の六人で畳の間で座卓を囲んだ。

「私は二人の結婚に賛成です」
「私もです…」
「俺だって…反対はしない」

「反対しているのは奏弥さん貴方だけですよ…」

「俺は別に反対はしていない…それなりの誠意を見せてくれたら…」
「長谷川君の誠意は玄関で見たでしょ?」

「まぁ―・・・そうだけど…」

お父さん一人が孤立していた。何だか哀れに思えてしまった。

「院長…筋は通しました・・・花音さんとの結婚許してくれますね…」

「・・・母子手帳とか早く貰わないといけないし…後は君に任せる…」

「ありがとう御座います…」

「槇村家と長谷川家が二人を通して、親戚になったというコトで…祝い膳を用意したので、今から準備しますね…」

お母さんが立ち上がった。

「私も手伝うわ…」

「花音はいいわよ…身重だし…奏弥さん」

「俺が手伝うのか?」

「当然です」

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