相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
話はとんとん拍子に進んで入籍を果たし、私が彼の住むマンションに転がり込む形で、新婚生活をスタートさせた。
仕事は安定期に入るまで休職した。


「今夜は当直ね・・・」
悪阻も四ヵ月に入った途端収まったが、やはり双子の妊娠。
お腹は予想以上に目立ち始めていた。
私は玄関先で彼を見送る。
「…すまないな…一人で寂しかったら、実家に帰ってもいいぞ」

「・・・あ…うん」

「俺もその方が安心できる…一人にして…何かあったら、困るからな…」

俊樹さんはとっても心配性だった。

「じゃ実家に帰るわ…」

「そうしてくれ」

「じゃ行って来るよ…花音」

彼は革靴を履いた。


「あ、そうだ・・・忘れ物…」


「え、あ」

彼は私を腰を抱き寄せて、甘いキスを落として来る。

長谷川CEO夫妻も毎朝の日課で行って来ますのキスは毎朝欠かせないらしい。

そんな両親を見て育った彼のスキンシップは積極的。
愛妻アピールも止まらない。

「愛してるよ…花音」



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