相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
俺は何が何でも、今まで産科医として培ってきた経験を活かし、遥と赤ちゃんを守る・・・それしか頭になかった。

「はい…」

遥は体温を測り終え、俺に電子体温計を渡した。

「変化はないな…血圧にも変化ないよ…」

「…そうだ…部屋にあるミッフィのトートバック持って来て欲しい…」

「何が入ってるの?」

「赤ちゃんのソックス、かぎ針で編もうと思って、糸を買ったの…」

「・・・それはダメだよ…大人しく寝てないと…」

「えぇ~っ!?」

「根詰めてしないと約束するなら、主治医として許可するけど…」

「しません…」
「じゃ今夜持ってくる…」

「ありがとう…」




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