相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
再び入院。
二日に一度の膣洗浄と毎日、抗菌剤の点滴投与が始まった。

「遥…具合はどう?」

由夢が楓ちゃんを連れて、見舞いに来てくれた。

「由夢…」

私は奏弥さんにカラダを起こすコトも禁じられていた。

「寝たままでゴメン…由夢」

「いいのよ…」

「ハルちゃん…ポンポンだいじょうぶ?」

「ありがとう、楓ちゃん…」

楓ちゃんも三歳。
お喋りも達者で、京弥さんのトコの和香ちゃんとは姉妹のように仲が良くて、何でも、和香ちゃんの真似をしたがるらしい。

「・・・遥…俺だ…入るぞ」

奏弥さんが回診にやって来た。

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