相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
でも、私と奏弥さんの赤ちゃんは・・・このまま無事に生まれるのだろうか?

私は寝返りも打てず、天井の一点を見つめていた。

「!?」

私の中でバチンと風船が割れるような音が響く。

みるみるナプキンやショーツ、パジャマが濡れて来る。

…破水だ・・・

私は慌ててナースコールを押した。

私達の赤ちゃんはまだ十四週目…

「どうした?遥」

奏弥さんが慌てて駆け込んで来た。

「破水…した・・・」

彼は布団の中に手を入れて、確認した。

「・・・奏弥さん・・・」

「落ち着けっ!遥」

彼は動揺する私を嗜める。







< 33 / 212 >

この作品をシェア

pagetop