相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「遥も座れよ」

「え、あ・・・うん」

私が奏弥さんの隣に腰を下ろすと肩を抱き、自分の方に引き寄せた。

「遥も一緒に連れて行きたかった…」

「奏弥さん・・・」

彼は私の頬にチュッとキスをする。そして、唇にもキスを落とした。

長く濃蜜なキス。

妊娠で気分の悪い私は余計に気分を悪くした。

「…顔色…やっぱり良くないな…」

キスの後、彼は私の顔色を見つめ、額に手を当てた。

「少し…熱いな・・・」

妊娠してから、微熱も続いていた。

「風邪の引きかけか?久しぶりに遥を抱きたい気分だったけど…今夜は止めとくよ…」

「…ゴメンなさい…奏弥さん」

< 5 / 212 >

この作品をシェア

pagetop