相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「君は強いね…奏弥君…」

「いえ・・・お義父さんの前だから…カッコいいコト言ってるだけですよ…」

「・・・娘の為に強がってくれているのか…ありがとう…奏弥君」

「・・・俺よりも遥の方が何十倍何百倍…悲しいと思います」

遥が強く望んだ妊娠。
遥は一人娘。

親にも孫を抱かせたかったんだろう。

「・・・」

いつかの時の為にスキルを磨いたが、成す術がなかった。

奇跡なんてそう起きるもんじゃないと実感した。

「すいません…申し訳ありませんが…俺と遥は二人で生きています…」

「それは…分かっている…遥にも子供は諦めるように説得した…」

「お義父さん!?」

「だから…遥を見捨てないでくれ…頼む…奏弥君」

お義父さんは再び俺に頭を下げた。



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