きっかけは突然に
ーコツッコツッコツッコツッコツッコツッー
ーコツッコツッコツッコツッコツッコツッー



『はあっ…もう…しつこいなぁ!!((息切れ』


ちょっと…。
かれこれ5分以上走ってるのにっ!!
相手のスピード全然落ちてないんだけど!!

これでも体力や脚には自信あったんだけどな…


まぁ……スピードが落ちるとかの問題じゃないんだけどね…。



相手…上がってるんだよ…少しずつ…。



ーコツッコツッコツッコツッコツッコツッー
ーコツッコツッコツッコツッコツッコツッコツッコツッコツッー



『くっそっ……タフすぎんだよっ……!!((息切れ』

最初は先生だとおもったんだけどさぁ
まず、先生なら名前を読んでくると思うんだよね。
え、なんで分かるかって?
そりゃあ、私真面目ちゃんだからさ♪
先生に人気なわけ!
得だよねぇww

誰だよ……クソがっ…。…相手がタフすぎる…。

正直きついんだけど…くそ……。

振り返って…見るかな。


ー振り返るー




『はっ……!?((目を見開く』


…相手の格好に正直びびった…。
今は部活とかで言うウインターカップが終わった頃。


つまりは真冬だ
マフラーやコートが手放せない時期ってやつ。
それなのに相手は結構ぺらぺらしたコートを着ている。それも丈が膝下だ……そんなの走りにくいことこの上ないのに…。

どんどんスピードだけが上がってってる…。
私も結構きついのに。

顔はフードでまったく見えないわけではない。
口元だけは見える…。
まったく息切れしてる様子もないんだけどっ…。


クソッ……悪い予感しかしない
寒気通り超して鳥肌物だわ…。

これは……捕まったら最後って…くそやつかな。

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