天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
息も絶え絶えに俺に訴える彼女の声でハッとする。
ちょっと刺激が強すぎたか。
「ごめん。なかなか止められなくて。でも、キスしてる時は普通に息して大丈夫だよ。もう一回試してみる?」
キスをやめて彼女にゆっくりと微笑んだ。
「試しません!」
顔を真っ赤にして拒否する彼女がかわいい。
「残念。茉莉花ちゃん、気持ち良さそうにしてたのにな」
ちょっとからかったら、彼女は恥ずかしいのか俺から視線を逸らした。
「ああ〜、もうそれ以上なにも言わないでください。自分でも訳がわからなくて混乱してるんですから」
「やっぱりさ、もう一回キスしたらいろいろ理解出来るかもしれないよ」
拒否されることはわかっていたが、そんな冗談を言って彼女を元気づけたかった。
「もう私をそんなに誘惑しないでください!」
「俺から言わせれば、茉莉花ちゃんが俺を誘惑してるんだよ。さっきは天使みたいに笑うし」
「先生……視力落ちてませんか?」
茉莉花ちゃんが真顔で言うので思わずククッと笑ったら、彼女がポカンとした顔をした。
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