天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
心電図をとってもらったらきっとすごいことになってそう。
今まで氷室先生を見ても全然平気だったのに。
先生、いったい私にどんな魔法をかけたんですか?
それに、なんでキスなんかしたの?
「……ちゃん、茉莉花ちゃん、ボーッと突っ立ってないで行くよ」
氷室先生が私の腕を掴んだので我に返った。
「あっ、すみません」
謝る私の手からスーツケースを奪い、氷室先生は歩き出す。
「チェックインしたら時間あるからちょっと観光しよう」
「え?学会は?」
仕事だから観光なんて全く考えていなかった。
「俺の講演は明日だし、今日は特に聞きたい発表ないしね。小鳥遊はどうする?」
氷室先生が確認すると、小鳥遊先生はクールに返した。
「俺はパス。後輩の発表があるから、ふたりで行ってこいよ」
てっきり氷室先生と小鳥遊先生はずっと一緒に行動するかと思ったけど違うらしい。
「後輩って女医さんですか?」
一応香織さんの依頼もあって確認すると、小鳥遊先生は表情を変えずに答えた。
今まで氷室先生を見ても全然平気だったのに。
先生、いったい私にどんな魔法をかけたんですか?
それに、なんでキスなんかしたの?
「……ちゃん、茉莉花ちゃん、ボーッと突っ立ってないで行くよ」
氷室先生が私の腕を掴んだので我に返った。
「あっ、すみません」
謝る私の手からスーツケースを奪い、氷室先生は歩き出す。
「チェックインしたら時間あるからちょっと観光しよう」
「え?学会は?」
仕事だから観光なんて全く考えていなかった。
「俺の講演は明日だし、今日は特に聞きたい発表ないしね。小鳥遊はどうする?」
氷室先生が確認すると、小鳥遊先生はクールに返した。
「俺はパス。後輩の発表があるから、ふたりで行ってこいよ」
てっきり氷室先生と小鳥遊先生はずっと一緒に行動するかと思ったけど違うらしい。
「後輩って女医さんですか?」
一応香織さんの依頼もあって確認すると、小鳥遊先生は表情を変えずに答えた。