天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
コンコンとノックの音がしたかと思ったら、先生の声がして「はい」と返事をしてベッドから立ち上がった。
バッグを持って寝室を出ると、氷室先生が壁にもたれかかってスマホを見ている。
その姿がモデルのようにカッコよくて不覚にもドキッとした。
あー、もうなんなの?
白衣じゃなくてスーツ着てるから?
なんか目の毒だ。
ひょっとこのお面でも被せておきたい。
どうしたら彼の魅力を隠すことができるかと思案していたら、先生の声がした。
「茉莉花ちゃん、美術館好き?」
「美術館ですか?」
「そう。ホテルの近くにあるから」
美術館ならそんなに先生の顔を見ずにすむし、ひとりでいるのと変わらない。
「いいですね。行きたいです」
「よかった。茉莉花ちゃんは好きな画家とかいる?」
「ルノアールとか好きですね。淡い色のタッチとか好きです。でも、宗教画とかも興味あります。バチカンのシスティナ礼拝堂とか行ってみたいんですけどね」
バッグを持って寝室を出ると、氷室先生が壁にもたれかかってスマホを見ている。
その姿がモデルのようにカッコよくて不覚にもドキッとした。
あー、もうなんなの?
白衣じゃなくてスーツ着てるから?
なんか目の毒だ。
ひょっとこのお面でも被せておきたい。
どうしたら彼の魅力を隠すことができるかと思案していたら、先生の声がした。
「茉莉花ちゃん、美術館好き?」
「美術館ですか?」
「そう。ホテルの近くにあるから」
美術館ならそんなに先生の顔を見ずにすむし、ひとりでいるのと変わらない。
「いいですね。行きたいです」
「よかった。茉莉花ちゃんは好きな画家とかいる?」
「ルノアールとか好きですね。淡い色のタッチとか好きです。でも、宗教画とかも興味あります。バチカンのシスティナ礼拝堂とか行ってみたいんですけどね」