天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
私を好きになる要素がどこにあるというのか。
先生は恋愛経験豊富に見えるし、キスだって挨拶のようなものだと勝手に解釈していた。
先生が私を好きなんて信じられない。
「初めて女の子に告白してその返事が『嘘』ってショックだな」
氷室先生が苦笑いしてそんなことを言うが、その声が小さく聞こえる。
私の頭の中では『茉莉花ちゃんが好きなんだ』という先生の告白がリフレインされていて頭がショートしてしまったかのよう。
「先生……」
告白の衝撃で目をパチクリさせる私の手を掴み、先生はどこか妖艶に笑って口付けた。
「俺は本気だから、覚悟してね」
その日の夕食は小鳥遊先生も合流してホテルでガーデンバーベキューだったのだけれど、私は心ここにあらずの状態だった。
氷室先生が私に告白。
田辺さんにアプローチされた時は、父の会社が欲しいのが見え見えで気持ちを揺さぶられることなんてなかった。
でも、氷室先生は違う。
彼が欲しいのは父の会社ではなく私自身。
そんなことって本当にある?
先生は恋愛経験豊富に見えるし、キスだって挨拶のようなものだと勝手に解釈していた。
先生が私を好きなんて信じられない。
「初めて女の子に告白してその返事が『嘘』ってショックだな」
氷室先生が苦笑いしてそんなことを言うが、その声が小さく聞こえる。
私の頭の中では『茉莉花ちゃんが好きなんだ』という先生の告白がリフレインされていて頭がショートしてしまったかのよう。
「先生……」
告白の衝撃で目をパチクリさせる私の手を掴み、先生はどこか妖艶に笑って口付けた。
「俺は本気だから、覚悟してね」
その日の夕食は小鳥遊先生も合流してホテルでガーデンバーベキューだったのだけれど、私は心ここにあらずの状態だった。
氷室先生が私に告白。
田辺さんにアプローチされた時は、父の会社が欲しいのが見え見えで気持ちを揺さぶられることなんてなかった。
でも、氷室先生は違う。
彼が欲しいのは父の会社ではなく私自身。
そんなことって本当にある?