天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
「あっ……ん」
思わず艶っぽい声が出てハッとしたら、すかさず彼の下が口内に入ってきて頭が真っ白になった。
先生が舌を絡めてきて、甘い痺れが私を襲う。
その親密な行為に翻弄されるというよりは溺れた。
身体がふわふわしてきて、なんだか気持ちよくて……。
どこか夢見心地の私がいる。
普段の真面目を絵に描いたような私じゃない、もうひとりの自分。
先生が私の首筋から鎖骨に唇を這わせながら胸を撫であげてきて、なんとも言えない快感が押し寄せてくる。
「ああ……ん」
堪らず声をあげる私のブラをずらし、先生がゆっくりと胸を舐めた。
「んん………あん!」
身悶えする私のバスローブの紐を先生が外したところでブーッとインターホンが鳴り、現実に戻った。
「残念。時間切れ。小鳥遊が呼びにきた。茉莉花ちゃんも着替えて準備して」
私にチュッとキスをしてベッドを抜け出し、寝室を出て行く先生。
一方の私は一分ほど放心していた。
今……なにが起こった?
唇が熱くて、胸がスースーする。
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