天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
医者でもない私が聴講していいのだろうか。
実際、氷室先生の前の講演は聞いてても意味がさっぱりわからなかった。
でも、氷室先生がどんな発表をするのか気になる。
講演の時間がきて氷室先生が壇上に上がり、マイクの前に立つ。
「小鳥遊総合病院の氷室です。今回発表させていただくのは新しい術式です。開頭手術において……」
画像と共に先生は新しい手術の方法を紹介するが、先生はたまに画像に目を向けるくらいで、原稿は一切見ず、滑らかなトークを繰り広げる。
専門用語も出てくるけれど、私のような素人にもわかりやすい言葉で説明してくれる。
やっぱり氷室先生はすごい。
私の自慢の先生だ。
途中目が合って、先生は私にニコッと微笑んだ。
この余裕……ホント大物。
先生の講演が終わると、かなり人が引いた。
休憩時間に入ると、小鳥遊先生のところにたくさん人が集まった。
「小鳥遊、久し振り〜。氷室の講演凄かったな」
「小鳥遊〜、俺もお前んとこの病院で雇ってくれよ」
呼び捨てということは大学時代の友人かな。
実際、氷室先生の前の講演は聞いてても意味がさっぱりわからなかった。
でも、氷室先生がどんな発表をするのか気になる。
講演の時間がきて氷室先生が壇上に上がり、マイクの前に立つ。
「小鳥遊総合病院の氷室です。今回発表させていただくのは新しい術式です。開頭手術において……」
画像と共に先生は新しい手術の方法を紹介するが、先生はたまに画像に目を向けるくらいで、原稿は一切見ず、滑らかなトークを繰り広げる。
専門用語も出てくるけれど、私のような素人にもわかりやすい言葉で説明してくれる。
やっぱり氷室先生はすごい。
私の自慢の先生だ。
途中目が合って、先生は私にニコッと微笑んだ。
この余裕……ホント大物。
先生の講演が終わると、かなり人が引いた。
休憩時間に入ると、小鳥遊先生のところにたくさん人が集まった。
「小鳥遊、久し振り〜。氷室の講演凄かったな」
「小鳥遊〜、俺もお前んとこの病院で雇ってくれよ」
呼び捨てということは大学時代の友人かな。