天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
そんな小鳥遊先生だが、氷室先生のお陰で顔見知りになったせいか私には普通に話してくれる。
「あっ、小鳥遊先生、こんにちは。あの……誤解のないように言っておきますが、本当に振ったわけではなくて、病棟クラークのお話を断っただけです」
私が訂正すると、小鳥遊先生は小さく相槌を打った。
「ああ。その話ね。茉莉花ちゃんがうちに来てくれたらすごく助かるんだが」
そう。氷室先生が私を下の名前で呼ぶものだから、彼の周囲にいる先生も「茉莉花ちゃん」と呼ぶ。
「買い被り過ぎです。脳神経外科の知識なんてないし、無理ですよ」
謙遜したら、氷室先生がパチッとウィンクした。
「そこは俺が手取り足取り教えるから」
氷室先生、その魅力、他所で使った方がいいですよ。
「いえ、結構です」
真顔で拒否する私を見て、小鳥遊先生がフッと笑う。
「茉莉花ちゃんて、すぐに氷室に落ちないとこがすごいよ。普通、氷室にここまで言われたら、女の子はみんなメロメロになるのにな」
「すみません。氷室先生も、小鳥遊先生も美形というのはちゃんと認識しているんですけど、恋愛とか興味ないので」
「あっ、小鳥遊先生、こんにちは。あの……誤解のないように言っておきますが、本当に振ったわけではなくて、病棟クラークのお話を断っただけです」
私が訂正すると、小鳥遊先生は小さく相槌を打った。
「ああ。その話ね。茉莉花ちゃんがうちに来てくれたらすごく助かるんだが」
そう。氷室先生が私を下の名前で呼ぶものだから、彼の周囲にいる先生も「茉莉花ちゃん」と呼ぶ。
「買い被り過ぎです。脳神経外科の知識なんてないし、無理ですよ」
謙遜したら、氷室先生がパチッとウィンクした。
「そこは俺が手取り足取り教えるから」
氷室先生、その魅力、他所で使った方がいいですよ。
「いえ、結構です」
真顔で拒否する私を見て、小鳥遊先生がフッと笑う。
「茉莉花ちゃんて、すぐに氷室に落ちないとこがすごいよ。普通、氷室にここまで言われたら、女の子はみんなメロメロになるのにな」
「すみません。氷室先生も、小鳥遊先生も美形というのはちゃんと認識しているんですけど、恋愛とか興味ないので」