天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
誰よりも大事だよってーー。
彼女がそばにいると、優しい自分になれる。
今回の学会で久しぶりに大学時代の友人や恩師に会ったが、『氷室変わったな。なんだか表情が柔らかくなった』とみんなに言われた。
今まで人前で笑顔ではいたものの、それは処世術というかつくりものの笑顔だった。
だが、茉莉花ちゃんと出会って、彼女の優しさを知って心から笑えるようになったような気がする。
小鳥遊も『お前本当に変わった。昔はもっと冷めてて、女なんて見向きもしなかったのにな』と俺を見てしみじみと言ってて、人を好きになるって素敵なことなんだと改めて思った。
好きだからこそ、早く自分のものにしてしまいたい。
だが、彼女は経験がなさそうで無理強いできない。
自分を止められなくなる前にキスを終わらせたら、彼女が俺の両肩に手を置いた。
「先生、どうしてやめるんですか?」
つぶらな瞳で尋ねる彼女を見て苦笑いする。
それがどんなに俺を欲情させるかわかっていないだろうな。
この無自覚さ。色仕掛けで迫ってくる女よりタチが悪い。
彼女がそばにいると、優しい自分になれる。
今回の学会で久しぶりに大学時代の友人や恩師に会ったが、『氷室変わったな。なんだか表情が柔らかくなった』とみんなに言われた。
今まで人前で笑顔ではいたものの、それは処世術というかつくりものの笑顔だった。
だが、茉莉花ちゃんと出会って、彼女の優しさを知って心から笑えるようになったような気がする。
小鳥遊も『お前本当に変わった。昔はもっと冷めてて、女なんて見向きもしなかったのにな』と俺を見てしみじみと言ってて、人を好きになるって素敵なことなんだと改めて思った。
好きだからこそ、早く自分のものにしてしまいたい。
だが、彼女は経験がなさそうで無理強いできない。
自分を止められなくなる前にキスを終わらせたら、彼女が俺の両肩に手を置いた。
「先生、どうしてやめるんですか?」
つぶらな瞳で尋ねる彼女を見て苦笑いする。
それがどんなに俺を欲情させるかわかっていないだろうな。
この無自覚さ。色仕掛けで迫ってくる女よりタチが悪い。