天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
俺の言葉に茉莉花ちゃんがコクッと頷くと、彼女を抱き上げて自分の寝室に運び、部屋の電気を間接照明だけにしてベッドに寝かせた。
「先生……私……どうすればいいですか?作法とかありますか?」
不安そうに俺を見つめる彼女。
「作法って……」
彼女のかわいい発言にククッと笑いが込み上げてくる。
この発想、茉莉花ちゃんらしい。
「先生?」
訝しげな顔をする彼女に笑いをこらえながら言った。
「ご、ごめん。作法はないよ。ただ流れに身を任せてくれればいい」
顔を近づけてキスをしながら、茉莉花ちゃんのバスローブの紐を外して脱がす。
下着姿の彼女はとても清らかで、美しく、自分ののもだと思うとより一層愛おしく思える。
まず彼女の腕の傷痕にゆっくりと口付けたら、「んん……先生、なにを?」と少し驚いた顔をする。
「なにをって腕の傷痕にキスしてる。茉莉花ちゃん抱く時は、ここに唇で触れようって決めてた」
この傷痕も茉莉花ちゃんの一部。
彼女の全てを愛したい。
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