天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
別に絶対に今日しなければいけないわけではない。
これからも一緒にいるんだから。
「ダメ!もうドンと一気に来てください!」
俺の腕をガシッと掴んで茉莉花ちゃんは男前な発言をする。
さすが俺が惚れただけのことはある。
「姫の命令なら従わなくてはね。出来るだけ力抜いて」
優しく微笑んで茉莉花ちゃんの唇に自分の唇を重ねると、互いの舌を絡ませながら、彼女の中に入った。
やはり痛みがあるのか、顔が強張っている。
「大丈夫?」
キスをやめて茉莉花ちゃんを見つめると、彼女は笑ってみせた。
「痛いけど……樹とひとつに慣れて嬉しい」
「頑張ったね」
労るように言って彼女をこの腕に抱きしめる。
肌を重ねてより一層愛おしさが増す。
「これで終わりですか?」
無邪気にもそんな質問をする彼女に曖昧に微笑んだ。
「うーん、終わりじゃないけど、茉莉花ちゃんの身体のこともあるし、今日はこれでいいかな」
「よくありません!きっちり最後までしてください」
そんな要求をする彼女に全面降伏する。
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