天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
「いえ、ごくたまーにです」
真顔で訂正したら、氷室先生は面白そうに目を光らせた。
「茉莉花ちゃん、俺にだけ辛口だなあ」
「そんな特別扱いしてませんよ」
素っ気なく返すが、先生は笑っている。
「そういうところ気に入ってるよ」
その発言を聞いて、ゾクッと悪寒がした。
なんだろう。風邪でも引いた?
「気に入るポイントがわからないのですが……。あっ、そろそろ時間なので失礼します」
腕時計を見て椅子から立ち上がろうとしたら、氷室先生に手を掴まれた。
「待って、茉莉花ちゃん、いつもの頼むよ。今日もこの後手術があるんだ」
名医は大変ですね。
周囲の視線がちょっと気になったけど、これは患者さんを救うための儀式だ。ちゃんとやらないと。
「はい。先生は神の手を持っていますよ。大丈夫です。今日も成功します」
先生の目を見てゆっくりと告げる。
「ありがとう。頑張るよ」
私の言葉を聞いて、彼の口元が微かに緩んだ。
氷室先生って煽てられると、ますます得意になっちゃうタイプなのかもしれない。
真顔で訂正したら、氷室先生は面白そうに目を光らせた。
「茉莉花ちゃん、俺にだけ辛口だなあ」
「そんな特別扱いしてませんよ」
素っ気なく返すが、先生は笑っている。
「そういうところ気に入ってるよ」
その発言を聞いて、ゾクッと悪寒がした。
なんだろう。風邪でも引いた?
「気に入るポイントがわからないのですが……。あっ、そろそろ時間なので失礼します」
腕時計を見て椅子から立ち上がろうとしたら、氷室先生に手を掴まれた。
「待って、茉莉花ちゃん、いつもの頼むよ。今日もこの後手術があるんだ」
名医は大変ですね。
周囲の視線がちょっと気になったけど、これは患者さんを救うための儀式だ。ちゃんとやらないと。
「はい。先生は神の手を持っていますよ。大丈夫です。今日も成功します」
先生の目を見てゆっくりと告げる。
「ありがとう。頑張るよ」
私の言葉を聞いて、彼の口元が微かに緩んだ。
氷室先生って煽てられると、ますます得意になっちゃうタイプなのかもしれない。