天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
「いいえ美人なんかじゃありません。とにかく、なにかの間違いとかドッキリじゃないかって……。だって、先生は世界的な名医で、美形で、優しくて、私の腕の傷痕見たって嫌な顔ひとつしないできた人なんですよ!」
つい感情的になって拳を握って力説する私を見て透くんはギョッとした顔をした。
「ちょっと落ち着けよ。あんたが兄さんに愛されているのはよくわかった。兄さん、女には塩対応だから」
「え?塩?」
首を傾げる私に彼はわかるように言い直した。
「兄さん、基本的に女に辟易していて冷たいから、あんたに優しいってことは特別なんだと思う。それに、この部屋、兄さんの持ち家だよね?そこに住まわせるくらい大事ってことだよ」
樹の弟ということもあるのか、彼の言葉には説得力があった。
それでも不安があって再度確かめてしまう。
「そうですかね?」
確かにどうでもいい女にそこまで世話は焼かない。
でも、樹は補充要員の病棟クラークがほしかったから、私に部屋を貸してくれたのでは?
つい感情的になって拳を握って力説する私を見て透くんはギョッとした顔をした。
「ちょっと落ち着けよ。あんたが兄さんに愛されているのはよくわかった。兄さん、女には塩対応だから」
「え?塩?」
首を傾げる私に彼はわかるように言い直した。
「兄さん、基本的に女に辟易していて冷たいから、あんたに優しいってことは特別なんだと思う。それに、この部屋、兄さんの持ち家だよね?そこに住まわせるくらい大事ってことだよ」
樹の弟ということもあるのか、彼の言葉には説得力があった。
それでも不安があって再度確かめてしまう。
「そうですかね?」
確かにどうでもいい女にそこまで世話は焼かない。
でも、樹は補充要員の病棟クラークがほしかったから、私に部屋を貸してくれたのでは?