天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
「先生……あのう、手を離してもらっていいですか?」
遠慮がちに言うと、先生はクスッと笑って手を離した。
「ああ、悪い。茉莉花ちゃんも仕事頑張って」
「はい。どうも。では、氷室先生、小鳥遊先生、失礼します」
丁寧に頭を下げて席を立ち、受付に戻る。
午後もいつも通り仕事をして十八時過ぎに上がろうとしたら、院長がふらっと受付にやって来た。
院長は小鳥遊陽平といって、外科医の小鳥遊先生の父親。
息子はクールだけれど、院長は朗らかな人でいつも笑みを浮かべている。
「やあ、茉莉花ちゃん、今仕事が終わったのかな?」
院長は私の父の親友で、私のことをなにかと気にかけてくれる。
「はい、院長先生。受付になにかご用ですか?」
バッグを肩にかけ、院長と向き合った。
「ああ。実は茉莉花ちゃんに話があってね」
「話?」
父になにか頼みでもあるのだろうか?
そう思ったが、院長から予想もしない言葉が返ってきた。
遠慮がちに言うと、先生はクスッと笑って手を離した。
「ああ、悪い。茉莉花ちゃんも仕事頑張って」
「はい。どうも。では、氷室先生、小鳥遊先生、失礼します」
丁寧に頭を下げて席を立ち、受付に戻る。
午後もいつも通り仕事をして十八時過ぎに上がろうとしたら、院長がふらっと受付にやって来た。
院長は小鳥遊陽平といって、外科医の小鳥遊先生の父親。
息子はクールだけれど、院長は朗らかな人でいつも笑みを浮かべている。
「やあ、茉莉花ちゃん、今仕事が終わったのかな?」
院長は私の父の親友で、私のことをなにかと気にかけてくれる。
「はい、院長先生。受付になにかご用ですか?」
バッグを肩にかけ、院長と向き合った。
「ああ。実は茉莉花ちゃんに話があってね」
「話?」
父になにか頼みでもあるのだろうか?
そう思ったが、院長から予想もしない言葉が返ってきた。