天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
「はい。急かしてるわけではないので、樹の手が空いた時に」
「うん。しっかりやるから安心して。でね、もう一度言うけど、茉莉花ちゃん今日から俺のベッドで一緒に寝ようね。君のお父さんには真剣に交際してるって伝えてあるし、許可ももらってるから」
「いつの間に父と?」
樹と両思いになったのは昨夜だ。
不思議に思って聞いたら、彼はにこやかに答えた。
「今日病院に寄ったら、院長室に茉莉花ちゃんのお父さんがいたんだよ。だから、しっかり挨拶しておいたんだ」
「……確かに囲い込まれているような」
ポツリと呟く私に彼が尋ねる。
「ん?茉莉花ちゃん、なんか言った?」
「な、なんでもないです。あの樹も、お腹空いてませんか?」
笑って誤魔化して話を変えたら、樹がニヤリとして私の顎をクイと掴んだ。
「うん。すっごい飢えてる」
そう言って彼が唇を重ねてきて、目を見張った。
柔らかくて熱いその唇。
「う……うん!」
くぐもった声を上げる私を見て、彼はセクシーに微笑む。
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